大府青年会議所2018

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稲葉理事長所信

温故知新
~創始の想いを未来(あす)へ~

大府青年会議所 第44代
理事長  稲葉大佐

はじめに

 戦後、荒廃した日本は急激な高度経済成長により世界で有数の経済大国に成長しました。しかしながら、我々は経済成長による物質的な豊かさの裏側で、日本人としての多くの大切な物を見失ってしまったのではないでしょうか。かつては、物を大切に使う文化や華美を避ける事を美徳と感じる時代から、派手なものを買ったり身につけたりする大量生産、大量消費を望む時代に変化してしまいました。また、現代社会では自分さえよければよいという利己主義の風潮が蔓延した社会になっており、古来より日本人に根付いている利他の精神は影を潜めてしまいました。そして、近年では、東日本大震災、熊本地震といった未曾有の大災害、近隣諸国との領土問題などにより社会全体が暗い影で覆われている様に感じます。さらには、高度情報化社会による人間関係の希薄化により無縁社会、ネットカフェ難民など、30代、40代ですでに社会から孤立する者が急速に増えています。これは時代の変化が起こした人災ではないでしょうか。
このような時代だからこそ、同志が相集い、青年会議所の創始の想いである「明るい豊かな社会の実現」という不変の目的を再認識し、必ずやり切るという気概を持ち、勇猛果敢に立ち向かっていきます。

自己革新

 我々は明るい豊かな社会の実現に向け、地域から必要とされる強いリーダーシップを取れる人財となる必要があります。人財とは実績があり、成長が期待でき、また地域や企業に求められる人でなければなりません。では、人としての成長とはなんなのでしょうか。各々にはそれぞれの人生という器があります。その器はあらゆる人生での経験に裏付けされ、培われてきたその人の本質的なもので、信念や志、人として貫き通してきた生き方に通じるものと考えます。
人生の学び舎である青年会議所には、他では学ぶことが出来ない多種多様な経験や知識を得ることができ、自己啓発により人としての成長速度を2倍にも3倍にもすることができます。自らが過去を振り返り己の器を知り、更にその器を大きなものにするために、己と違う価値観を受け入れ、青年経済人として常に自己啓発に努めると共に、厳しい局面が訪れようとも、逃げたり、責任を他人に押し付けたりすることなく、問題に対してピンチをチャンスと捉え行動していくことが自己革新に繋がり、地域から必要とされ未来あすを創ることが出来る人財に成長すると確信します。

会員拡大

 1975年、我々の郷土である大府東浦の地に志高き青年73名が集い、大府青年会議所は産声をあげました。設立以来43年に渡り先輩諸兄の英知と勇気と情熱により繰り広げてきた運動は、着実に地域に根付き確実に地域に住まう青年達の意識を変革してきました。しかし、日本全国で会員減少傾向にある中で、大府青年会議所も例外なく会員減少の危機に直面しております。青年会議所は40歳で卒業する定年制であるがゆえに拡大活動を怠れば確実に会員数の減少に繋がってしまいます。また、会員数の減少に繋がっているもう一つの要因は、退会者を出してしまっていることにあると考えます。多くの入会者を迎えても多くの退会者を出してしまったら会員数の純増はないのです。会員数が減少することにより会の存続はもちろんのこと、より多くの価値を提供する機会が減少してしまいます。
我々は、日頃取り組んでいる活動に誇りと情熱を持ち、地域に住まう一人でも多くの青年に、青年会議所活動の素晴らしさを内外に伝え続けることが必要不可欠であるとともに、泥臭く足を使い、未来の同志を探し続け、会員を増やし続けるための仕組みを作り遂行していくことで、創始の想いを未来あすに繋ぐことができると確信します。

日本の未来に向かって

 国づくり、まちづくりは、人づくりと言われるように、人こそが国を支える礎であります。日本は神武天皇が即位し建国してから、2678年となる万世一系の国であり、日本人は勤勉で他を慮る道徳心を古来より受け継ぎ、その精神を脈々と継承してきました。しかし、現在の日本においては世代をまたいでの家族交流を極端に嫌い、元々多世代家族だったものが核家族化となり、親が親としての学びを得る場が減少している様に感じます。また、現代における家族は共働き世代が激増しており、子どもたちとのコミュニケーション不足による家族の繋がりの変化が、家庭における教育力を低下させている原因であると考えます。さらに、家庭教育の低下を補うために学校教育に対しての負担は益々増加するばかりです。そして、夢を語れない大人が増加していることで、子どもたちに暗い影を落とし、夢を描くことが出来ない子どもたちが増加しているのも否めません。人づくりこそが国を支える礎であるならば、子どもたちは我が国日本の宝であります。
無限の可能性を秘めた子どもたちに、夢を描く重要性、夢に向かい挑戦する諦めない心、自分の可能性を信じ努力することの大切さ、また世界有数の恵まれた国日本に生まれたこと、支えてくれている方々への感謝の心を醸成することが、日本の未来あすに繋がると信じ、地域の子どもたちに青少年健全育成事業を提供してまいります。

郷土愛の醸成

 大府青年会議所は先輩諸兄の弛まぬ努力により様々な継続事業を地域の皆様と共に構築してまいりました。大倉公園つつじまつり、大府市産業文化まつり、東浦町産業まつり、
そして、昨年大成功に終えることができた大府東浦花火大会と多くの大府市東浦町の郷土愛を醸成することに繋がる最高のおまつりに参画できることは喜びの極みであります。
我々は、地域の皆様がさらに郷土愛を醸成し、明るい豊かな大府東浦となるための一翼を担っている組織であることに自覚を持ち、行政や各関係団体との連携を今まで以上に強化することで、地域と共に郷土愛の醸成に繋がる運動を展開し、大府東浦の未来あすに繋げてまいります。

新たな扉の向こうに

 青年会議所は広く、JCI、日本青年会議所、東海地区協議会、愛知ブロック協議会、知多半島委員会などLOMとは違う刺激的なステージが各種用意されており、現在、全世界には4,780もの青年会議所があり、約162,000名もの会員が各地域にて活動しています。無限に広がるかけがえのない出会いと貴重な体験は、勇気を持って新たな扉を開いた勇者にしか経験することができないのです。一人でも多くの勇者を輩出することが一人ひとりの成長に繋がり、ひいては大府青年会議所の未来あすに繋がると確信します。また、出向者が十分に力を発揮し活躍できるようLOMとして確りとバックアップしてまいります。さらに出向者により創り上げる各種大会、フォーラムへ積極的な参加を促し青年会議所の醍醐味でもあるスケールメリットを感じてもらい翌年以降の出向にも繋げてまいります。

広域的な情報発信

 我々は日頃より地域の内外で様々な活動を展開しておりますが、まだまだ地域においての存在が周知されていない現実があることも否めません。青年会議所運動は、市民の意識変革を促し、明るい豊かな社会の実現へ繋げることにあります。であるならば、現在の情報社会においてはホームページやSNSなど時代に即したツールを活用し情報発信することで、我々の運動の効果を更に高めることができ、未来あすに繋げることが出来ると確信します。

盤石な組織運営

 強固な組織には徹底した規律があり基盤があると考えます。徹底した規律の順守は容易なことではありません。己を律し常に青年経済人として正しい振る舞いが必要とされるからです。「自分だけはいいだろう」「青年会議所活動じゃないからいいだろう」ではなく、常に人目に晒されていることを理解した上で、いつ何時でも大府青年会議所の看板を背負っていることを忘れてはならないと考えます。また、組織運営においては徹底した財務管理、理事会の効率的な運営、各種情報の整理を大府青年会議所の根幹であるということに誇りと気概を持ち、盤石な組織運営に取り組むことで大府青年会議所の未来あすへの礎を築いてまいります。

最後に

 大府青年会議所は2019年に創立45周年を迎えます。本年は2014年に掲げた大府青年会議所ビジョン2018「元気な大府東浦を創る若い力」の集大成の年であり45周年を迎える2019年にバトンを渡す重要な年であります。45周年に向け未来あすを見据え、守るべきものはかたくなに守り、変えなければならないものは勇気もって変えていく。そんな姿勢で大府青年会議所メンバー一丸となり、光輝く未来あすに向かって邁進してまいります。
我々は、数多くの先人たちが創りあげてきた礎の元に成り立ち、その上に生かされているということを決して忘れてはなりません。青年会議所も同じではないでしょうか。1949年「新日本の再建は我々青年の仕事である」と熱き志を持った若者が青年会議所の火を灯したことを忘れてはなりません。ここ大府東浦においても先輩諸兄が培ってきた運動が地域に根付き、地域に住まう人々の信頼を得てきたからこそ、今の活動が出来ていることに感謝するのと同時に、青年会議所活動を未来あすに繋げていく責務を自覚し不惜身命の精神で活動を行ってまいります。

創始の想いを継承し、光輝く未来を創造することが我々の使命である