大府青年会議所2019

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近藤理事長所信

使命を抱きSHINKAをおこせ!
〜地域の未来のために〜

大府青年会議所 第45代
理事長  近藤匡則

 

 

                     所信   

 

「使命」とは、己の命をどう使うかである。

「使命」とは、人生における自らに与えられた役割である。

「使命」とは、生き方そのものであり、その生き方が人々に感動をもたらし、勇気を与えるのである。

プロローグ

 今から150年前、徳川幕府開府来の長きに渡って続いてきた封建的な支配体制を破壊し、日本を民主主義国家へと変貌させた明治維新において、偉業の中心となったのは、この国を想い、憂い、愛して止まぬ、当時20代から30代の若き志士たちである。歴史を振り返れば、明治維新からの大躍進期でも、昭和の占領期からの高度経済成長期でも、危機感を持って変化を捉えて時代を切り拓いてきたのはいつも「使命」を抱いた青年たちであった。
 平成時代の終わりとともに、新しい時代の黎明期を迎えようとする現在、今を生きる私たちは何ができるのだろうか。そして一体何を成すべきなのだろうか。この世に生を受けた以上は、社会に対し果たさなければならない役割があるのです。自らの果たす役割が見つかれば、自分がやらなければならない事も明確なものとなるでしょう。いま私たちは、滅私奉公のプロボノ集団として、地域を担う青年経済人として、この地域に何ができるのか、自らの使命についてあらためて考えてみることも大切な事ではないだろうか。

 AI、IoT、ビッグデータ、ロボットテクノロジーに代表される第4次産業革命の急速な進展はシンギュラリティと言われ、私たちの生活や仕事に関わるすべてにおいて急速な革新が起こる一方で、人間的な能力の必要性が高まり始めています。これまでも人は常に進化を続けてきたように、これからもテクノロジー主導ではなく、人が主導であるべきなのです。無論、その次代への変化を捉えて対応していくためには、人にしかできないことは何かを模索しながら我々が常に進化をしていかねばなりません。そして、進化を遂げるためには、使命を抱くことが必要であり、使命を抱き「SHINKA」し続けることが、自らのアイデンティティを見出すことにもつながるものと確信いたします。その上で、以下に示す6つの指針を基軸とし、「SHINKA」を熾してまいります。

新化しんか」するLOMへ~地域の未来のために~

 2008年から施行された公益法人制度改革により、日本青年会議所をはじめ、各地青年会議所が公益法人格の移行手続きを終えてまいりましたが、大府青年会議所の組織形態としては、2011年1月通常総会にて、法人格取得の承認を得ながらも、法人格を保有せず今日まで歩んでまいりました。日本全国を見渡せば、695LOMの内、非法人格LOMは僅か8%となっている現状があります。私たちは、これまで先輩諸兄から連綿と繋がれた歴史と伝統の中で、常に時代に合わせて組織運営を進化させ、運営形態も整えてまいりました。であるならば、今後も大府青年会議所が未来永劫存続することはもちろん、これからも地域から必要かつ信頼される団体であり続けるためには、活動内容はもとより、大府青年会議所が単なる親睦団体や個人的利益を追求する団体でないことを証明し、組織体制も常に先を見据えて整備していく必要があります。その一環として、法人格の取得を目指してまいります。無論、法人格の取得は足並みを揃えることだけが目的ではなく、あくまでも「まちづくり・ひとづくり」のための手段・通過点であります。その上で、法人格化を契機とし、これまでの青年会議所活動を見つめ直すとともに、自己満足から脱却した社会の公器とも言える真の青年会議所としてJCプロトコルを昇華させ、運動と運営の両輪が互いに相乗し合える組織変革と意識変革を図ることで、「使命」を持って価値を高めてまいります。

伸化しんか」する会員拡大へ~地域の未来のために~

 我々青年会議所は、地域の社会問題を抽出し、企画立案し、実行する政策立案実行団体です。しかしながら、我々の運動は市民町民にどのように届いているのでしょうか。大府青年会議所のアイデンティティが認められていれば、そもそも拡大やブランディングを考える必要はありませんが、実際には拡大活動をしなければ会員の増加がみられず、ブランディングを考えなければ大府青年会議所の価値を認識してもらえないというのが現状です。青年会議所はメンバーに常に発展・成長の機会を与え、地域をより良くするために存在しています。であるならば、会員拡大と青年会議所の使命は比例し、地域をより良くするためのベストプラクティスであるものと確信いたします。また、すばらしい事業の定義に、より多くの人たちを巻き込むことが大前提にありますが、巻き込むためにはより多くの会員が必要不可欠です。会員拡大は、単年度で終了されるものでは決してありません。他の団体と異なり、40歳で卒業し新陳代謝を繰り返す年齢制限を有する団体であるからこそ、10 年後、20 年後もこの地域に必要とされる団体であり続けるためには、永続的な会員拡大活動を推進することが最重要課題となっているのです。そのためにも、「何のために会員拡大をするのか」をメンバー全員でコンセンサスを図りながら、LOMの総力を挙げた躍動感溢れる運動を熾し、「使命」を持って50人LOMを実現してまいります。

真のリーダーへの「新華しんか」~地域の未来のために~

 地域の顔役や地域を牽引するリーダーを幾多も輩出してきた大府青年会議所ですが、青年会議所は個の能力を高める場所であり、企業や地域は能力を発揮する場所であります。即ち、青年会議所で開発された能力を企業や地域社会の発展に活かすことが必要であり、それを発揮することが何よりも大切なのです。リーダーとは、朝起きたらリーダーになっているわけではありません。リーダーになるために日々努力することが必要なのは自明の理です。自らの置かれた現状を変えず同じことを繰り返すだけでは成長はありません。成長を止めないためには挑戦し続けることが不可欠なのです。そのためにも、我々青年会議所メンバーが、JC運動とJC活動の意味と意義を理解した上で、激動の時代にも対応できる確かな知識・見識・胆識を養い、卓越したリーダーシップを宿した自立型人財に進化を遂げることで、若き能動的市民として、地域や会社でムーブメントを熾してまいります。
「この人民にして国家あるなり」という福沢諭吉の言葉がありますが、この言葉は組織においても同様だと言えるでしょう。組織も地域もすべてのコミュニティは人の集合体であり、「個」の成長が「組織」の成長となり、「組織」の成長が「地域」の成長へとつながるものと力強く唱えつつ、地域の方々を巻き込んだ公開型勉強会「JCスクール」を復活させ、地域の若者にも新しい時代に必要な能力を身につける場を創出し、「使命」を持って人財育成を追求してまいります。

地域に「深化しんか」したまちづくりへ~地域の未来のために~

 青年会議所運動は、基本的に地域社会のための運動であります。活動の基盤は地域社会であり、地域社会をより良く発展させ開発しようというものであります。即ち、地域をより良くしようとする大府青年会議所にとっても組織を象徴する立脚した運動であり、最も力を傾注させるべきが「まちづくり」事業なのです。その点を深く認識した上で、本来のあるべき姿である「地域第一主義」を原点とし、一点の曇りもなく地域にフォーカスをし、地域に寄り添い、より深く根付いた「にぎわい」のあるまちづくり事業や「愛郷心」を育む事業を展開してまいります。そのためにも、地域の人々や地縁団体とのつながりを深く強め、緊密な産官学連携を強化した協働運動を力強く推進してまいります。その上で、今一度、事業の意義を改めて見直すとともに、継続事業の規模と質をブラッシュアップしながらも、あたらしい挑戦も視野に入れ積極果敢に取り組んでまいります。
 また、青少年育成事業を45周年記念事業として位置づけ、地域の未来を担う子どもたちのために、学校教育では提供することが難しい体験を積めるインパクトのある事業を創出いたします。
 このように、まちづくりという大きなプラットフォームにおいて、ローカリズムをすべての源とし、愛する地域のために蒼く愚直に「使命」を持って尽くしてまいります。

心火こころか」よわす同志とともに~地域の未来のために~

 私たち青年会議所メンバーは、仕事も家庭も抱えている中で、そして人生で1番大事な青年期に、親会を持たずメンバー各々の会費のみで、人の役に立つ喜びを原動力とし活動しています。ではなぜ、自己犠牲を厭わずに地域貢献運動へと勤しめるのでしょうか。そこには青年会議所の溢れる魅力が支えているからに他ありません。青年会議所には、入会せねば経験できない「出逢い」と「成長」と「感動」で溢れているのです。そのような青年期における経験は、その先の人生を大きく変えてくれるものと信じています。しかしそれは決して受動的には得ることができません。青年会議所は積極的な参画によって自らが何かを掴み取るところであります。では積極的な参画をするためには何が必要なのでしょう。それは「楽しさ」や「喜び」という感情なのです。そのような感情を大切にし、一人ひとりの主体的な参加とメンバー同士の「心」通わせた交流と連携を大切に、皆が能動的に参画できるような明るく前向きなLOMの風土を醸成してまいります。そして、「楽しさ」を内外に創出及び発信することで、大府青年会議所全体のブランディングと魅力の共振に「使命」を持ってつなげてまいります。

しん」に「」値ある組織へ~地域の未来のために~

 大府青年会議所は、1975年に創立して以来、本年で創立45周年を迎えます。これまで、「明るい豊かな社会」の実現という理念を基に44年の道を歩み続けてきた今、地域や先輩諸兄から与えていただいた、多くの学びと多くの成長の機会に報恩謝徳の厚志を抱き、関わっているすべての人々に行動で示していく必要があります。そして、伝統を継承しつつも未来を見据えた運動を展開していかなければなりません。今日まで続く青年会議所の灯を、絶やすことなく次代へ紡ぎ、今まで以上に地域に頼られ求められる存在となるべく逞しい一歩を踏み出してまいります。

どうあるべきか よりも どうありたいか

ビジョンとアクションを一致させる努力と同時に、今起ころうとしている変化や課題を体系的に捉え、地域に合った対応策を創造し具現化していくことこそが我々が魅力溢れる団体であり続けるための重要なスキームであることを意識し、次の50年に向けて私たちが進むべきビジョンを描き策定してまいります。
 大府青年会議所の存在自体が地域貢献になることを希求し、大府東浦のまちにとって、この地域に青年会議所があって良かったと感じていただけるよう、大府青年会議所が地域を代表する唯一無二の存在となるべく、「真」に「価」値ある団体として進化を遂げるために「使命」を持って歩んでまいります。

エピローグ

~あなたが今蒔く種はやがてあなたの未来となって現れる~
                          夏目漱石

 私たちが今日を生きているのは明日のためにあり、未来のために私たちは存在しています。よって、未来に何を残すことができるかを問われているのです。
 まちづくりに終わりがないように、我々の活動にも終わりはありません。しかし、始まりはいつからでも熾せるのです。そして、社会は一人では変えられないが、自身を変えることは一人でもできるはずです。

私たちは知っている
「熾す」とは、自らの意思で起こすことを

私たちは知っている
すべてはたった一人の本気から始まるということを

私たちは知っている
未来は現在創られていることを

昨日より今日を良くしよう
目の前のことが昨日より良くなるように改善しよう
目の前の人が昨日よりも幸せになるように接しよう
未来を切り拓くために、今を少しずつ変えて行こう
大きくても一歩小さくても一歩
一歩一歩で未来が変わる

さあ行こう
愛する地域のために

さあ進もう
かけがえのない同志とともに

さあ向かおう
眩い未来のために

自分づくりからまちづくりを考え、
己自身をSHINKAすることからはじめよう。


「使命を抱きSHINKAを熾せ!」

~地域の未来のために~



地域の未来を創るのは我々の使命である!!