理事長所信

理事長所信

一般社団法人大府青年会議所2023年度
第49代理事長 加藤裕一

【はじめに】

新型コロナウイルス感染症が猛威を振るった2020 年から 3 年が 経過しました。
この脅威により社会の在り方は大きく変化をしました。
当たり前のように どこでもマスクを着用するようになったりと生活様式も大きく変化しました。
コミュニケーションをとる方法も 対面、非対面を 選びながらリスク回避をするような動きは、依然として続いています。
青年会議所の活動においても、 WEB ツールを活用することで遠隔地にいても様々な事業に参加できるようになったことなどよりよい変化ももたらしました。
一方で、顔を合わせたコミュニケーショ ンが希薄になってしまいましたことで失ってしまったものもあることが 少しずつ表面化してきました。
画面越しでは伝えられないことも顔を会わせて話すことで伝わることを改めて実感しています。
創立から48 年が経ち、 ここ大府東浦で 幾多の歴史に残る事業を展開してきた大府青年会議所は、
近年ないほどに会員数が減少してしまい 組織の力も弱まってしまいました が、
ここ大府東浦をよりよいまちにしたいという気持ちを持った熱き青年たちは必ずいます。
そのような熱き志をもつ青年たちを集め、私たちメンバーとともに 「明るい豊かな社会の実現」に向け、
何をしなければならないのかを皆で共有し同じ方向に向かって一緒に進んでいく一体感のある組織力を最大限に高めてまいります。
そして、 次の時代へさらに一歩踏み出していく私たちは、過去を懐かしみ取り戻すだけでなく、
新しい時代に合った 形で 、 仲間 と共に想いを 1 つにして 全力で 進んでまいります 。

【 最重要は会員拡大】

私たちの住み暮らすまち大府東浦に集った
73 名の青年たちが大府青年会議所を立ち上げ 49
年目を迎えます。 先輩諸兄が繰り広げてきた 48 年の歴史ある運動は、この地域に根付き青年の
意識を変革してきました。しかし、ここ近年の全国的な会員数減少の危機は、私たち大府青年会
議所においても同様です。 20 歳~ 40 歳までの限りある青年会議所 メンバー において唯一の継続
事業である会員拡大活動を行わなければ、あっという間に会員が減少してしまいます。また 40 歳
の卒業を迎えることなく 青年会議所を去 ってしまう事態を招いてしまっていることも会員数減少の
一因となっています。
私たち
メンバー 一人ひとりが、常日頃行っている活動がすべて会員拡大に 繋が っていることを
意識し、青年会議所活動の1 つひとつを伝え広げていくことが必要です。伝え広げる行動は、地道
に足を運ぶことが大切に、人と人を繋げる組織拡大を行ってまいります。そして、人と人が出会い、
一生の友ができる青年会議所への入会に、私が先頭に立ちメンバーと共に歩むことで、多くの人
の活気があふれる50 人LOM の実現に向け、中期目標を立て、メンバー一丸となって必ずやり遂
げてまいります。
しかし、一人の入会と共に一人の退会者を出してしまっては会員の増加はありません。組織は
人と人の関係で成り立っているからこそ、一人ひとりが一緒に参加してみようと声をかけ合い、絆
を深めていくことが、青年会議所の魅力を少しずつ感じてもらうことに繋がります。一人ではできな
いことも多くの仲間がいることでやり遂げられる!かけがえのない仲間と共に、大府青年会議所を
1 つのチームにしてまいります。

【自分を磨く】

私たち青年会議所メンバーの多くは、地域に根差した企業の中で重要な役職を務めています。
昨今の環境的な変化や経済的な状況の変化は、これまでに感じたことのない速さで私たちとこの
地域にも訪れました。この難局を乗り越え、地域を活性化するためには、私たち自身が誰のため
に何のためにという意識を高め、自身を磨き、未来を見据えた組織のリーダーへ、そして地域のリ
ーダーとして成長していかなければなりません。
「青年会議所は学び舎である」青年会議所メンバーであれば、誰しもが一度は耳にする言葉で
す。他では学ぶことができないことも青年会議所では多く学ぶことができます。自らの成長に必要
な土台を築き、様々な知識という柱を立てていくことでより強い自分を築く機会と、メンバーだけで
なく地域の方が必要としていることに着目して、仕事にも活きる学びの場を提供してまいります。こ
のような機会を創ることで、何のために誰のためにを考えられる人への成長し、地域から必要とさ
れる輝ける人材の育成に努めていくことが会員拡大に繋がると確信します。

【発信することの大切さ】

私たちは日頃の活動を内外に対して様々なツールを使用して発信をしています。しかし、青年
会議所を認知していただけていない現状もあることが事実です。世の中の広報活動もホームペー
ジからSNS、そしてまた違うSNS へと移り変わっています。移り変わりが早いからこそ、私たちの
活動を地域の方々、そして未来のメンバーに届け、私たちの活動に参加してみたいという意欲を
盛り立てる発信をすることで、私たちの活動に新たな仲間が加わる広報活動をメンバーと共に心
を一つに展開してまいります。

【地域と共にあるまちづくり】

私たち青年会議所は、地域と共にあることを忘れてはなりません。この2、3 年の新型コロナウ
イルスのまん延によって、青年会議所の事業だけでなく多くの地元に根付いた事業も中止の判断
がされ地域全体の繋がりの希薄化を招いてしまいました。昨年からこのような状況下でもできる方
法を模索し、私たち青年会議所も様々な運動を展開することができたことで、地域事業に期待を
寄せている地域住民の想いと関係諸団体・行政と繋がりをもって運動を展開する重要性を改めて
認識することができました。
そこで本年度は、改めて原点に立ち返り地域の課題に対して関係諸団体・行政との連携を深め、
大府東浦に住まう人々の地域への愛着心に繋がる機会を創ると共に、先輩諸兄が行政や関係諸
団体と築いてこられた大倉公園つつじまつりや大府東浦花火大会などの継続事業の1 つひとつを
大切に、次代を担う子供たちにこの地域に住んでいてよかったと思ってもらえるような地域の方々
と共にあるまちづくりを行っていくことが、未来の活気あふれる大府青年会議所に繋がっていくと
確信します。

【青年会議所を楽しむ】

私たちは大府青年会議所の活動だけでなく、日本青年会議所や東海地区協議会、愛知ブロッ
ク協議会、知多半島委員会などLOM とは違った刺激を得られる様々な組織へ出向することがで
きます。出向することでLOM では経験できないスケールを体感するまたとない機会になります。ま
た各地から集まってくる同志と共に活動することで、改めて大府青年会議所の良さや他のLOM の
良いところを発見できる場でもあります。このような機会は偶然には訪れません。だからこそ貴重
な機会を掴んでもらえるよう積極的に出向を促してまいります。
また出向者で創り上げる各種大会、事業に参加することで得られる学びや経験は、青年会議所
会議所活動を楽しむための果実の1 つになります。このような大会や事業にメンバーが1 つになっ
て参加できるように勧めてまいります。

【組織の根幹】

私たち大府青年会議所の活動は、委員会、理事会、そして総会の会議を経て行われます。これ
らの諸会議はメンバー一人ひとりの社業や大切な家族との時間を使って行っている貴重な活動で
す。時間は全ての人に平等に与えられた貴重なものであることは言うまでもないことですが、その
貴重な時間を最大限有効に使うことが必要です。様々なツールを活用して諸会議を運営していく
ことは、歩みを止めないための近年の成果となりますが、まず当たり前のことを当たり前に行うこ
とが何よりも大切であることを認識しなければなりません。
会議を運営するためには、決められたルールに従って、適切に運用することが必要であり、貴
重な時間を最大限に活用する第一歩となります。
過去幾年にも亘り先輩諸兄と築いてきた組織のルールは、組織を引き締め、あるべき姿を示し
ています。私たち一人ひとりが、みんなの貴重な時間を使ってJC をしているのであれば、確りと成
すべきことをやりきり、時間の大切さを共有することが相手を思いやる組織に繋がり、そのような
思いやりある組織には人が集まると確信します。次の時代に繋がる大府青年会議所へ仲間と共
に進んでまいります。

【おわりに】

大府青年会議所は、
2024 年に創立から半世紀を迎えます。 本年は 2019 年に策定した 5 年間
の中期ビジョン、大府青年会議所ビジョン 2023 -志高き青年による力強い組織をめざして-の締
めくくりの年となります。 多くのメンバーが卒業され若手の人材で構成される現在の大府青年会議
所は、この 5 年間をしっかりと振り返り、 守るべきこと、変えるべきことをこの数年で入会していただ
けたメンバーも一緒に考え、 2024 年に 繋げていく 重要な 1 年にしていかなくてはなりません。
どんな団体も一人ではできません。
集ってくれている仲間がいることが 最大の財産ではないで
しょうか。そんな 集っている仲間と 先輩諸兄が築き上げた数々の大府らしさの 1 つひとつを 大切に、
一歩一歩着実に前に進んでまいります。 その先には必ずメンバー各々の成長 と 新たな 仲間を迎
えること に繋がると 確信します。
私たちは入会の経緯は人それぞれ異なるかもしれません。
誰のために、何のために入会した
のか 原点は必ず誰しもが持っています。様々な道を進みながら成長してきた私たちなら必ずでき
る。
まずは一歩前に踏み出してみよう。
ともに踏み出してくれる仲間とともに。
青年会議所という舞台の上に自らの足で立ったのであれば、必ず最後までやり遂げよう。
やりきった先にある私たちの次の一歩へ。
一歩一歩が
、次代 の大府東浦を輝かせる!

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