(一社) 大府青年会議所

原則として大府市・東浦町及びその近辺に在住また勤務する満20歳以上40歳未満の品格ある青年。
例会もしくは例会に準ずる事業に1回以上の参加でオリエンテーション終了とし入会資格を取得する。

icon_widget_image 月曜-木曜: 10:00 - 14:00 金土日祝 - お休み icon_widget_image 〒474-0011 愛知県大府市横根町箕手1-1ゴルフ倶楽部 大樹内 101教室 icon_widget_image 0562-48-1689 0562-48-6655 icon_widget_image https://obujc.org/ info@obujc.org
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理事長所信

新時代への確かな一歩 〜希望溢れる未来のために〜

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理事長所信
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【はじめに】
希望溢れる未来へと願いが込められ、日本中の大きな期待を寄せられて幕を開けた「令和」の時代。私たちは明日への希望と共に、豊かで活力に満ちた新しい時代を一丸となって創り上げていかなければなりません。
紀元前660年に神武天皇が即位されて以来、2680年を数え、世界でもっとも長い歴史を誇る国・日本。古より、我が日本人は「世のため人のため」に行動し、何よりも「感謝の心」を大切にしてきました。
しかしながら「貧すれば鈍する」の諺のとおり、昨今の日本は、経済優先の陰で大切に守るべき精神性を失いつつあります。「個」が何より優先される時代になり、地域社会の核となるべき「人と人との絆」はますます顧みられなくなり、人々の価値観を一変させてしまいました。
このような激動の時代の中、私たち大府青年会議所は昨年、創立45周年という節目を迎えることができ、また法人格の取得により「一般社団法人大府青年会議所」となり、更なる進化を熾すことができました。これもひとえに、創始より先輩諸兄が「明るい豊かな社会の実現」の理念の下、我が愛する「大府・東浦を良くしたい」という一念で、たゆまぬ努力を重ねてこられた賜に他なりません。先輩諸兄が紡いでこられた歴史と伝統を受け継ぎ、この地域への感謝の心を忘れることなく、更なる地域の発展のために地域のリーダーとして、仲間と共に本質を見極めた行動を通して、世のため人のために全力を注いでまいります。
【未来を担う子どもたちのために】
今日の日本は急速な情報化の中で、物質的な豊かさや利便性・効率性が優先され、人々の価値観や生活様式が多様化しています。また少子化、核家族化の影響で子どもたちは人と関わる機会が減少し、地縁的なつながりが弱まり、人間関係の希薄化により、さまざまな体験の機会が失われています。
子どもたちがこの激動の社会をたくましく生き抜いていくためには、インターネットやゲームの世界では感じる事のできない、人と人との関わりの中でこそ得ることのできる「感動体験」が必要ではないでしょうか。事実、日本の子どもたちは諸外国と比べて自尊感情が低く、将来へ夢や希望を持ちにくいと言われています。予測困難なめまぐるしい変化の中にあっても、常に将来への夢や希望を持ち、自ら課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、判断して行動し、お互いを思いやる心で生きる力を育むことによって、子どもたちの未来を希望あるものにしていかなければなりません。日本人は古来より、何かを得る事よりもすでにあるものに感謝し、人と人がお互いに感謝し合いながら地域社会を構築してきました。この素晴らしい習わしを守り、未来を担う子どもたちに残していくことが、誇りある日本を築く大切な礎になると信じてやみません。しかし残念なことに現代では、本来は手本となるべき大人の道徳心が欠如しており、大人の社会問題が子どもたちに影響しています。他人のことを思いやらず、自分さえよければといった利己的で責任感の欠如した言動は、今の大人が行っているものであり、純真な子どもたちがその悪影響にさらされてしまっているのです。その悪弊を断ち切り、まずは私たち大人が良いことと、悪いことを正しく見極める視点を持ち、自らを律し、手本となる正しい行いによって、活力ある魅力的な大人の背中を見せ続けていかなければなりません。
未来を担う子どもたちには、自分の道を自分で切り開いていくために、大きな夢や希望を描いて欲しいと願っています。周囲への感謝の気持ちを醸成しつつ、同世代の仲間と共に、学校や家庭などの日常生活では成し遂げることのできない貴重な体験を通して、何ごとにも前向きに挑戦する心、困難に立ち向かい乗り越える力、達成感から生まれる誇りと自立心、こうしたかけがえのない「感動体験」を希望溢れる地域の子どもたちのために提供してまいります。
【地域から必要とされるまちづくり】
青年会議所は「明るい豊かな地域社会の実現」に向けて集まった組織であり、青年会議所の運動は基本的に地域社会の運動です。まずは私たち青年会議所メンバー自身が、地域の一員であることを自覚することから始まります。自分たちのまちは自分自身が参画して創るという自覚を持って行動することが必要です。また、さまざまなまちづくり運動を展開していく中で、未来に向かう運動として新しい可能性を創り出していかなければなりません。私たちが住み暮らすこの地域には、未来へ継承すべきさまざまな継続事業があり、地域と共に構築してきました。満開のつつじの花に囲まれる親と子の写生大会に代表される「大倉公園つつじまつり」、あいち健康の森公園で夏の夜空に舞う「大府東浦花火大会」。どの事業も地域に愛着を持って欲しいという願いで始められ、今では地域の方々が楽しみにしている伝統的な文化に成長してきました。このような価値ある事業に参画できることは、長年に亘ってたゆまぬ努力を重ねてこられた先輩諸兄のおかげであり、その功績に感謝しなければなりません。私たちは継続事業に参画する一員として、常に伝統文化を重んじ、先輩諸兄が培ってこられた産官学民との多種多様なネットワークを今まで以上に強化することで、さらなる地域の活性化につなげるとともに、自分たちが住み暮らす地域にいっそう愛着と誇りが持てるよう、愛郷心を持った人財を育むことのできる希望溢れるまちづくり運動を精力的に展開してまいります。
【心を一つに組織拡大】
1949年、戦後の焼け跡から祖国再生への使命感を漲らせた48名の青年の手によって、日本青年会議所は未来に続く大きな一歩を踏み出しました。そして戦後の復興、高度経済成長の歩みと共に、会員数も飛躍的に増加し、めざましい成長を遂げてきました。しかし近年では、人口減少や経済の低迷に伴って、全国の会員数は減少の一途をたどっています。人々の意識も大きく変わり、世のため人のため、地域のために自分の時間を使い行動する人が少なくなってきたことを痛感せざるを得ません。そうした逆風の中で、会員拡大に向けてベクトルを動かすためには、よりいっそうの自覚と情熱が求められます。何もしなければ、会員が自然に増えることは決してありません。希望に溢れる未来に向かった活動をしていくためには、一人でも多くの同志を探し続けることが必要です。そのためには、青年会議所の魅力を私たち一人ひとりが情熱を持って、どれだけ多くの青年に伝えられるかが重要であり、限られたメンバーによる会員拡大活動ではなく、組織全体で手を取り合い、LOM 一丸となって不退転の覚悟で取り組まなければなりません。私たち自身が改めて青年会議所の存在意義を認識し、誰もが青年会議所の魅力を地域の青年に伝播できるJAYCEE となり、高い志の下で積極性を発揮することによってこそ、会員拡大を成功に導くと確信しております。今こそLOM の心を一つに希望溢れる地域の未来のために組織全体で会員拡大に積極的に取り組んでまいります。
【本質を見極める地域のリーダーへ】
青年会議所メンバーが活躍する20代から30代の年齢は、社会的にも責任感が増し、人として大きく成長できるもっとも重要な時期であり、私たちは青年会議所で同志と共に地域のためにより良い明日へ挑戦しています。私たちは地域のリーダーとして、常に切磋琢磨し、自らの資質を高めて行かなければなりません。今日のような多様な時代だからこそ、変化に対応できる柔軟でしなやかな「個」を確立する必要があります。
近年の多様化・複雑化した社会情勢に応えて、各企業でも多種多様な価値観を受け入れて即応するべく、さまざまな取り組みを行っていますが、私たちは信頼される地域のリーダーをめざし、優れた直観力の下、常に変化する情勢に素早く対応し、何事にも先取りをしていく力を持ち合わせた新時代に合ったリーダー像を追求し続けなければなりません。感性豊かな新時代に向けて、今一度本質を見極める確かな力を持った見識豊かな社会人へと成長することが、未来を築く私たちの責任です。そのために、変えるべきものはしがらみにとらわれず大胆に変革し、守るべきものは凜として守り続けて行く勇気を持たなければなりません。人は変えるべきものに固執し、守るべきものを粗末にしがちです。そうした過ちを犯さないためにも、変えるべきか、守るべきかをしっかりと見極める判断力が求められます。青年会議所での実践的な学びこそ、そうした力を育んでくれると確信しています。世のため人のために自然に行動でき、希望溢れる地域の未来のために、地域から必要とされる本質を見極めることのできる「真のリーダー」を育成してまいります。